同じようで同じ鉢がない!制作現場をウォッチ!

1点1点が手作りの陶器鉢「バイカラーポット」。カラーは同じでもカタチや色合いは一つとして同じものがないのが手作りの醍醐味!
今回、スタッフのわがままに応え制作に協力してくれたのは、
陶芸家の芸林晶子さん。
大学在学中に土と出会ってから、スペイン、丹波等で陶芸を学ぶ。
2006年グラナダ市立Escuela de artes e oficios 陶芸学科卒業。
土の持つ柔らかさ、温かさ、遊び心を作品に込めるべく今日も浅草の工房で土に向き合っています。
まずは、ろくろで成形

鉢の厚さや形を整えていきます。鉢の深さや口径を調整するために“トンボ” という道具を使って、あらかじめ作りたい大きさに合わせたトンボで、少しずつ調整。
成形が終わったら、切り離して鉢底穴や排水穴を作って乾燥させます。

乾燥させると、土の何とも言えない色味が出て水分が抜けて少し小さくなるようです。
素焼き

乾燥させただけだと水をかけたときに崩れてしまうので、窯に入れてじっくりと焼き上げていきます。さらに素焼きには釉薬を染みこませやすくするという役割も。

焼きあがるとこんな感じの色味に!(※2.5号鉢サイズです)
よく見かけるような素焼き鉢は、この状態の鉢。今回は釉薬を塗って、さらにもう一度焼いていきます!
釉薬を塗る

まずは釉薬を塗りたくない場所(鉢の底と内側)に撥水剤を塗ります。撥水剤を塗り終わったら、釉薬の中にドボンとつけます! 釉薬には装飾だけでなく、防水性や強度を高める役割があります。

数秒間つけて取り出すと素焼き鉢が真っ白に! 余分な釉薬を落として乾燥させたら、いよいよ本焼きです。
本焼き

釉薬を塗った素焼き鉢を、窯でじっくりと焼き上げます。
熱せられた釉薬が鉢の表面をコーティングしてつるつる。一つ一つ手作りしているので、鉢の表情が異なるので、愛着がわいてきます。
それぞれの鉢が植物と合わせることで、どんな雰囲気に変化してくれるのか楽しみです!
植えたら、ぜひSNSで「#バイカラーポット」をつけて植え替え後の写真を投稿してくださいね!