テクニック不要で素敵に生けられる 素材・サイズ別 花瓶の選び方

花を生けるのに、うまく決まらなかったり、なんか垢抜けなかったり。飾らず、ありのままの花の魅力をより引き出してくれるのが花瓶。素材の特徴とサイズ別にご紹介します。
もちろん、ぱっと見た時の見た目で選ぶのもあり。花瓶を選ぶ時の参考にしてください。
素材別で選ぶ
一口に花瓶、フラワーベースと言っても素材が違えば雰囲気も変わり、特徴もあります。ここでは素材それぞれの特性をまとめました。ガラスの花瓶・一輪挿し

ひとつあると何かと使えるのがガラスの花瓶。スタンダードな無色透明なガラスの他に、ブルーやグリーンなどのカラーガラスもあります。ガラスの花瓶のいいところは、水の量や汚れが一目瞭然なこと。水が減っていたり、汚れてきているのがわかるので、こまめに水を替える意識付けにもなります。
異素材ミックスの花瓶・一輪挿し

ガラスや陶器、磁器だけではなく、紙やプラスチックを使った花瓶もあります。これが花瓶なの?と思えるユニークなデザインの花瓶は、自宅用はもちろんギフトとしても人気があります。陶器の花瓶・一輪挿し

陶器は陶土を原料とし成形、釉薬でかけて焼成したもの。土が原料のため「土もの」と呼ばれています。特徴としては多孔質なためざらっとした質感があります。 また、磁器に比べると吸水性があります。そのため使うたびに味わい深く変化し経年劣化を楽しむことができます。
磁器・半磁器の花瓶・一輪挿し

陶器は陶土を原料としていますが、磁器はガラス質を含む珪石(けいせき)と長石(ちょうせき)を多く原料としています。そのため「石もの」と呼ばれ、焼成温度は陶器より高いです。
滑らかな質感と優れた耐久性
陶器との違いは手触りは滑らかで、水を吸水せず耐久性が高いことと、光に透かしたときに透けることです。半磁器とは?
半磁器は原料が土と石をブレンドしたものです。陶器の優しい印象と、磁器の強度を兼ね備えた中間的な立ち位置の焼き物です。素材がブレンドのため、多少吸水性もあります。目的別 花瓶のサイズの選び方
花瓶も生ける花やブーケのサイズに合わせて選ぶことが大事です。サイズが合わないとバランスが悪かったり、水に浸かりすぎてしまったり。花をより美しく長く楽しむためにも適したサイズの花瓶を使いましょう。ブーケなどにも使えるサイズ

・大きめのブーケを生ける・剪定した庭木や枝物にも使いやすい
高さが30cmくらいのやや大きめのフラワーベースは一つあると使えます。デイリー使いにはやや大きく感じるサイズ感かもしれませんが、大きめの花束をもらった時や、枝物を生ける時に使いやすいです。
口径が10cm〜13cmくらいあると、生けた時に広がりすぎず使いやすいです。また洗いやすいのでメンテナンスしやすいです。
デイリー使いにちょうどいいサイズ

・テーブルやデスクにおすすめ
・ちょっとしたギフトにもなる
高さが15cmくらいのサイズ感はテーブル、デスク、シェルフなど様々な場所に置きやすく使う頻度も高い花瓶です。さらっと一輪、生けても絵になるようなデザイン、種類も多くあります。口が広めのデザインはミニブーケにちょうどよく使えます。
たくさん集めたくなるミニサイズ
・ビオラやパンジーなど小さめの花 ・切り戻して長さが短くなった花
手のひらに収まるくらいのミニサイズの花瓶には、背丈の低い草花を生ける時に便利です。時間が経ったブーケを解いた時に、まだ綺麗な花や、アレンジメントや庭仕事の時に折れてしまった花を生ける時にも役立ちます。
花瓶のお手入れ
生花を綺麗に長く楽しむには、花瓶の「内側」も鍵なんです。花瓶の管理について簡単にまとめました。花瓶はしっかりと洗って清潔に
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花を長持ちさせるためにはこまめな水換えが大事です。しかし、水換えをしていても花瓶自体が汚れていては意味がありません。水換えの時と、使い終わった後はスポンジやブラシを使いしっかりと洗うようにしましょう。
乾かしてから片付ける
洗った後は水気を切って、花瓶の中まで乾いていることを確認してから片付けてください。陶器は吸水しやすい性質なのでカビの原因にもなりますのでしっかり乾かしてください。生花を長持ちさせるコツ
ここからはちょっと番外編。花を長く楽しむためにはちょっとしたことが大事です。難しいことはありませんのでぜひ取り入れてみてください。
水はこまめに変える
花を生けたら萎れるまで、そのままはNG。雑菌が発生し水は濁り、茎はぬるぬるになってしまいます。場合によっては臭いの原因にもなって、だんだん片付けるのすら億劫に。もちろん花瓶も汚れます。
放置してもいいことはないでしょう。毎日は手間かもしれませんが、2日に一度でもいいので水はこまめに変えてください。