ニームオイルはインドセンダンの種子などを原料としており、水で薄めて使用します。
おおよそ500倍前後に希釈(水1Lに2ml)し、スプレーなどに入れて植物全体にかかるように散布します。
特にアブラムシやハダニなどの吸汁性害虫は葉裏にいることが多いため、しっかりとニームをかけるようにしましょう。
ニームの主成分であるアザジラクチンには昆虫に食べられにくくする忌避効果(摂食阻害)があり、アブラムシなどの吸汁性害虫だけでなく、イモムシやバッタなどの草食性昆虫にも作用します。
また、昆虫の産卵・成長・変態などを阻害する効果もありますが、直接的な殺虫作用はないのでニームを散布するまえに捕殺や水で洗い流すようにするとよいでしょう。
ニームオイルは雨が降ると流れてしまうことがあるため、2~3日に一度の頻度で散布すると効果が持続しやすくなります。
散布しきれなかった分はそのまま水やりの代わりにまいてしまいましょう。栄養分が含まれているため肥料の代わりとなります。
※原液はかけないようにしてください。
ニームオイルを使用する時は、一緒にニームケーキ(ニームの油粕)も一緒に使用するとよいでしょう。
ニームケーキにもニームオイルと同じく草食性昆虫に作用する効果があるため、ヨトウムシやネキリムシなどの食害を予防することができます。
また、肥料成分や土壌改良効果もあるため、害虫予防をしながら植物に栄養や土の環境を良くすることができあます。